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55周年企画 創業者インタビュー その2

55周年企画
創業者インタビュー

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「創業者インタビュー その1」からの続きになります。
「その1」をまだご覧になられていない方はコチラからお楽しみ下さい。

  • 昭和50年頃より、三重の製茶会社の方々から「お茶の販売方法を誠実に行っているお店」として鈴鹿園を紹介いただくことが増え、日本各地からお茶屋さんの後継ぎの方や開業されたい方が住み込みで働き、販売方法を学ばれるようになりました。
    娘達が小さい頃は、夜は勉強を教えてもらったり、休みの日は公園で遊んでもらったりと、修行人さん達は24時間家族同然で生活していましたので、娘達は兄のように慕っていましたし、私は親のようにお見合い相手を探したこともありました。
    住み込み店員は、多い時で4人、修業期間は1〜3年、鈴鹿園の歴史の約半分である25年間で計20人ほど受け入れました。
  • 妻は店番や子育ての他、店員達の食事の世話など本当に大変だったと、今だから言えます。当時は体調を崩して40度の熱があっても辛いと感じる余裕もなく働いていましたので、妻の仕事が大変だなんて考えたこともありませんでした。
    80歳を過ぎた今、妻と昔の話をすることがよくあるのですが、その度に妻から「逃げ出したいと思ったこともあった」「私はよく頑張った」と言われ、本当に申し訳なかったと思っていますし、心から感謝しています。
  • それぐらい忙しい時期でしたから、朝から晩まで、ずっと働いていました。
    人手が足りない時は、当時10歳に満たない娘達も夜遅くまで手伝ってくれました。
    子供の頃から父に言われていた「人が寝ている間も働く!」という言葉を思い出しては頑張っていた時期です。

    鈴鹿園は、今も昔も変わらず「箱売(はこうり)」を中心に、お店や配達で「伊勢茶」を販売しています。
    もしかすると「箱売」という言葉は「鈴鹿園用語」になるのかもしれません。
    茶箱にお茶を入れ、自転車に載せて販売したことが「箱売」の始まりです。今も毎日、茶箱を車に載せ、個人のお宅を回り、「御用聞き」=「箱売」をしています。
    昔は他のお茶屋さんでも「箱売」をやっていましたが、今でも続けているのは鈴鹿園くらいなのかもしれませんね。
  • その後、販路が増え、自転車だけでなくバイクや車も使うようになりますが、すごく思い出深いのは、鈴鹿園という文字が入った社用車で家族旅行をしていたことです。娘達が高校生になる頃までは社用車で出かけていました。
    今では考えにくいかもしれませんが、仕事と生活が密接にあった時期です。その頃は周りもみんな同じような感じでしたので、珍しい話ではなかったと思います。

    お客様との距離も今より近かったかもしれません。
    例えばですが、正月も忙しく親戚の所へ行けずにいた頃、お客様から娘達にお年玉を頂くという有り難い話もありました。
    鈴鹿園のお客様、従業員やご近所の方など、周りにはいろいろな方がいましたが、皆が家族の様な時期でした。従業員の子供と娘が同世代だったこともあり、一緒に遊んだり、旅行なんかも社員の家族を含めて行ったりもしました。
  • これもまた今では考えにくい話だと思いますが、変わったエピソードとして、小学生の娘の学校の友達が遊びに来ると、お店で商品の陳列やシール貼り、掃除なども手伝ってくれました。
    不服そうな娘と違い、友達は珍しいことなのでとても楽しそうに頑張ってくれたことを憶えています。
    仕事をしたからとお駄賃をあげたりしたものですから、帰った後その友達の親御さんから恐縮したお礼の電話を頂いたりもしました。
    娘にもお駄賃をあげたことはありましたね。たまにでしたけど(笑)
「昔の話をしていると懐かしく、ついつい長くなってしまう」と社長様。
その3に続きます。

 

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